なんとなく、周囲の人から、マスコミから、
「食べるのなんて、簡単でしょ? ただ食べればいいんだから!」
「食べないなんて、簡単でしょう? みんなの意思の強さの表れなんだから。自分で決めたことなら、出来て当たり前でしょ」
「自分で決めたエクササイズをやれて当たり前でしょ。できないなんて、意思が弱いんだ」
「自分の運動の量は、自分でコントロールできて当たり前でしょ・。どうせやりたいから、そんなにやっているんでしょ? やめたかったら、やめればいいのに、そんな簡単なことどうしてできないの?」
「嘔吐や下剤を飲むことをやめるなんて簡単でしょ? ただやめればいいんだから。自分でやめたいなら、簡単にやめられるでしょう?自分の意志でやっているんだから」
こんなメッセージを投げつけられていませんか??
本当に食事をすること、
制限すること、
好きなものをあきらめること、
運動を規則的にすること、
あるいは、しすぎないこと、
嘔吐や下剤をやめること、
こういうことって簡単にできるはず、できていいはずなのでしょうか???
多くの摂食障害に苦しむ人たちが直面するのは、こういう言葉のわな。思い込み。植えつけられたこれまでの決まり。しばり。周囲からの圧迫。プレッシャー。
多くの人にとっては、そうかもしれません。
でもね、でもね、
完璧主義だったり、
「すべき」というルールがたくさん自分の中にたくさんある人、
他人に弱いところなんて見せてはいけないと思っている人、
いつもいい子でいなきゃ、と無意識的にでも思ってきている人、
人に頼ってはいけないと教え込まれてきた人、
自分は人の面倒を見る役、自分のことよりも、周りのことが最優先と思っている人、
ぐち=自分の弱さを見せることだと思っている人、
自分に弱いところがあってはいけないと思い込まされている人
こういう人たちにとっては、
たった、たった、これだけのことが、
本当に常に自分の内面での戦いになってしまうのです。
摂食障害って、結局は、自分と自分との戦い、だから、だから、それを支えて欲しいのです。
周りと自分との戦いにしないでください。
わがままだといわれるかもしれないけど。でも、お願いですから、自分と自分の戦いにできるように、周りの人たちは、気づかせてください。
そうでないと、
つい、
すり替えて、
自分と周囲とで戦うようになってしまうからです。