2019

拒食にしても過食にしても、摂食障害は、精神科入院治療が必要な病気なんです!

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みなさん、ご無沙汰しております。

これを見ていてくださる方は、ご本人さんでしょうか? ご家族でしょうか? それとも医療従事者の方々でしょうか?

本当に、日本の状況を垣間見ていると、悲しくなります。

 

直接、多くの日本の患者さんたち、ご家族たちからのご相談をお受けしていますが、摂食障害には、きちんとした治療があって、治療が必要、と認識している私には、信じられない医師からの言葉を、本当に多く聞かされます。

 

まずは、精神科の医師のみなさん、心療内科の医師のみなさん、

拒食でも、過食でも、摂食障害であれば、入院治療が必要です! 」

拒食や過食、嘔吐、などの摂食障害の症状に対しての、入院治療はとても大事なのです。」

そして

入院しているからには、きちんと、身体管理とは別に、精神科の治療、摂食障害に対する治療が必要です!」

このことを声を大にして言いたいです。

どうせ入院しても、抵抗する、食べない、嘔吐する、などという声が聞こえてきそうですが、

 

それは、きちんと、摂食障害の治療に必要な枠組みでの治療がなされていないからなんです。

 

そもそも、患者さんの動機付けをするのも、一つの治療。

過食は、何かに対処するために必要なことなんだから患者さんから取り上げることはできない、と言われるお医者さんは多いみたいですが、

だから、それを過食を使わなくてもいいように、精神療法を行うことが、治療なんです!!!

 

そもそも、すべての患者さんは、拒食や過食や嘔吐をしなくて、生活をすることができていたのです。

一生それが続く、それは、もう一生続くものとして、他に楽しいことを見つけましょう!なんて、

大嘘です!

もっと言えば、それは、医師としての、責任逃れです!

 

摂食障害は、治療が必要な病気です。

そして、治療がなされれば、きちんと回復できる病気です。

 

日本の入院適応になるまで、患者さんを待たせてしまって、病気をさらにさらに重篤にさせてしまっているのは、

実は、今の医療体制なのではないでしょうか????

 

それは、ある意味、犯罪だとも思います。死に至るかもしれない患者さんたちを、放っておいているのですから。。。

私も親ですが、もしも自分の子供たちにそんなことをされたら、それこそ黙って従っているわけにはいきません。。。

 

小児科医、内科医、精神科医や心療内科医に治療を受けていながら、まったく症状が改善しないのなら、

それは、問題です。

 

摂食障害は、命に関わる病気です。 受験や、部活、テスト、なんかよりも、本当に本当に早急に治療が必要になるのです。。

 

日本の保険制度が、とか、様々な問題もわかります。

でも、これは、本当に日本の緊急課題だと思います。これ以上、将来有望で、日本にとって、貴重な人たちの命を、摂食障害という病気で、失わないように。。。

アメリカという外から日本を見ていると、よく見えることもあります。

日本は、摂食障害治療では、かなりの後進国、として、アメリカでは、認識されています。

どうしたらいいのでしょうね???