みなさん、こんにちわ。
日本摂食障害学会が、Webにて、この週末開催されました。アメリカからでも参加することができ、久しぶりに多くの先生方のご講演に触れることができました。
その中で、「入院制限療法の現在」という教育講演が行われました。
日本で開発され、日本でのみ発達し、今も継続的に行われている入院行動制限療法というものです。
そもそもは、摂食障害という病気が、家族との関係の中で発症し、その病態が強化されている、という考えのもとに、家族との面会禁止、電話も禁止、家族から引き起こされる問題、を取り除くことで、自分自身を見つめることができる、という背景で、この治療法は始まったそうです。
また、オペラント条件付けをもとに、自分が行動の枠を広げたいのであれば、好ましい行動をとらざるおえない、つまり、現在では、そこが摂食障害行動に焦点が当たっているわけではなく、多くの病院では、体重増加のみ、に焦点が当たった方法になっています。
そして内容を聞けば聞くほど、医師や医療者が、患者さんを管理する、という構造が明らかになっています。
学会が発行された「摂食障害治療ガイドライン」にも、入院治療の方法、として掲載されていますので、日本中、多くの病院で、この方法が使われている現状ですよね。
これは、本当に悲しい現実、と言わざるおえないと思います。
みなさんが、患者さんだとしたら、ご両親だとしたら、ご家族だとしたら、本当にこのような治療を、受けたい、受けさせたい、と思うでしょうか??
そして、入院前に、十分に説明をして、患者さんの理解を得る。
それは、得られなくても当然、という気がしませんか。。??
患者さんは、入院を嫌がる、かなりの低体重になるまで、入院したがらない、というのは、患者さんのせいではなく、この治療方法のせいだと思うのは、私だけでしょうか。
摂食障害の患者さんには、常に、治療に対して、体重を増やすことに対して、両価値的な気持ちが存在するものです。
今の辛い状況からは、楽になりたい、でも、体重を増やすことは、怖い!嫌!考えられない!
摂食障害から回復することへの抵抗、それこそが、患者さんが、援助を必要としているところだと思うのです。
アメリカでは、もちろん、このような罰則的な、患者さんをさらに苦しめるような、入院治療方法が取られることはありません。
むしろ、患者さんが、食事を食べることに直面しないといけない、自分なりのコントロールを手放さないといけない、体重を増加させないといけない、と自覚した時、 すべての今まで抑えていた、みないようにしてきた問題は、浮上してくるのです。それだけでも、もう十分に患者さんにとっては、辛い現実なのです。
そんな辛さを、受け止めて、患者さんが安心して、自分の本音を出せるような関係性づくり、また同時に、回復するためには、食べないといけない、体重を増やさないといけない、と、常に患者さんに思い出させてあげる強い姿勢、も必要になってくると思います。
日本で行われている「体重増加を指標とした入院行動制限療法」。
早く終止符を打ってくれるよう、ただただ願うばかりです。
先日はどうもありがとうございました。
別の研修と重なっており、摂食障害学会のお話は聞くことが出来なかったのですが、「入院制限療法の現在」という講演の中では、治療成績や脱落など、そのようなお話がなされていたのでしょうか?
気になりました。